ひと昔前ほどの賑わいはなくなったが、それでも一部の愛好家たちからはいまだに熱狂的な支持を集めている大人の社交場・ハプニングバー。ハプバーの常連客だという人は少ないだろうが、一度や二度足を踏み入れたことがある人はごまんと存在するだろう。
ハプバー未経験の人に向けて補足すると、ひと言でいえば突発的行為(ハプニング)を楽しむバーである。ここで言う突発的行為とは、もちろんセクシャルな意味での突発的行為である。よって、年齢確認のための身分証提示は必須。気になる料金だが、お一人様かお二人様によって大きく異なる。女性を伴ってのカップル入場に比べて、男性の単独入場はだいぶお高め。なお、勘違いしてはいけないのが、単独男性として高い入場料を払ったからといって、必ずしも性的ハプニングに関われるとは限らない。風俗店ではないので、性的サービスが約束されているわけではないのだ。
実際に、おいしい思いができる確率はどれほどのものなのだろうか? ハプバー訪問経験のある一般男性からエピソードを募ったところ、実に様々な声が集まった。
■エロトークだけでも充分に満足
当たり前だが、会社の飲み会や合コンでさえも、ディープな下ネタはタブーとされている。その点、ハプバーでは、男性側が面喰ってしまうほどの濃いエロトークが堪能できる。酒を酌み交わしつつ一般女性のオナニートークを聞くだけでも、高い入場料を払う価値はあるという。
■人サマのセックスが何たるかを知ることができる
普通に生きていると、他者のセックスを見る機会は滅多にない。アダルトビデオは、あくまでも画面を通して観るものだ。対してハプバーでは、ナマで鑑賞できる可能性も…。男優や女優と違って一般人の絡みには生々しさがある。意外と勉強になることも多いようだ。
■デカチンは重宝される!
巨根コンプレックスを持つ男性は意外と多い。http://www.menscyzo.com/2012/03/post_3809.html
風俗店でも嬢たちに敬遠されてきた巨根が、ハプバーでは悦ばれるとのこと。やはり、パッと見のインパクトが強いため、注目を集めやすいのだろう。挿入には抵抗がある女性も、「フェラだけさせて」と寄ってくるのだから、これはたまらない。巨根男性は今すぐハプバーに駆け込むべきである。
■周囲の賢者タイムが俺の独壇場
ハプバーがいかに刺激的な場とはいえ、オトコには賢者タイムというものがある。一発終わると、ほとんどの男性客は賢者と化し、女性たちが手持無沙汰になるのがお決まりのパターンなのだとか。そういった中、回復力がはやい男性は人気者になれるという。群がってくる女性たちの中心でハーレム気分を楽しむことも夢ではないようだ。
■ハプバーで嫁さんGET!
SNSや出会い系サイト経由での結婚も珍しくないご時世ではあるが、ハプバー婚もアリとはアンビリーバボーである。しかも、女性側から熱烈なアプローチを受け交際を開始し、スピード結婚に至ったというから驚きだ。さらに驚かされたのは、結婚してからも夫婦でハプバー遊びを続けているとのこと。当人同士が幸せであれば、何ら問題はないだろう。
■良いハプニングばかりではない
全く好みでない女性からモーションをかけられ、渋々プレイルームに入ったところ、相手女性が生理中であることが判明。泣きっ面に蜂とはまさにこのこと。風俗店なら「チェンジ」と言えるのだろうが、相手はあくまでも一般人。雰囲気的に今さら後には引けず、「舐めて!」という彼女のリクエストに応じて、またぐらに顔を埋めるしかなかった。
【結論】
何が何でも入場料の元をとってやるぞと鼻息を荒くするのではなく、社会科見学のノリで足を運んでみると面白い体験ができるだろう。特に大型連休期間中は、都心部のハプバー目当てで地方から上京する人も多い時期。今から予定を立ててみては如何だろうか。
(文=菊池美佳子)
菊池美佳子(きくち・みかこ)
1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21~29歳の間、キャバクラ嬢・テレフォンセックス嬢・企画物AV嬢としても活動。引退後、文筆業に転身。
SM系のハプニングバーは高いだけで何も収穫がないことが多かったけど、どうなのよ?